私たちの身体は、日々の選択や思考、そして“感じ方”と深く結びついています。どんなに健康的な食事をとっていても、心がすり減っていれば、健康的とは言い難いでしょう。

見えないストレスが身体に刻まれていく
ストレスには、例えばこういったものがあります。

<身体的ストレス>
睡眠不足、運動不足、過労、気温差、食生活の乱れなど、身体に直接影響する要因がこれにあたります。身体が「しんどい」と感じているのに無理をし続けていると、免疫力が下がり、慢性的な不調を招いたりします。

<人間関係のストレス>
職場の上司や同僚との関係、家族やパートナーとのすれ違い、友人関係の悩み。こうした「対人ストレス」は、思った以上に心と身体にダメージを与えます。長く続くと、眠れなくなったり、動悸や胃痛など、身体に現れることもあります。

刺激とストレスは似て非なるもの
ここで一つ大切なのが、「向上心からくる刺激」と、「体に無理を強いるストレス」は別物だということです。

私たちが何かに挑戦しようとするとき、たとえば新しい仕事や勉強を始めるときに感じる緊張やドキドキ感は、「良い刺激」であり、成長につながるものです。しかし、自分にとってキャパシティオーバーな要求や、我慢を強いられる状況が続くと、それは「悪いストレス」となって心身に悪影響を及ぼします。

やろうとしていることが、「やるべき」ではなく「やりたい」と感じることか。それは「前向きな刺激」なのか、「身体や心をすり減らすストレス」なのか。ときどき見つめ直してみることが大切です。

病気になる前にできる、小さな選択

<身体的ストレスへの対処法>
・深呼吸とストレッチ:1日5分でも、ゆっくりとした呼吸と軽いストレッチなどで身体をリラックスさせましょう。

・自然に触れる:公園を散歩したり、自然の音を聞くことでリラックス効果が得られます。

・十分な休息:疲れを感じたら、しっかりと休息を取ることを心がけましょう。

<人間関係のストレスへの対処法>
・距離を置く:すぐに解決できない関係性であれば、まずは距離を取ることも選択肢です。

・信頼できる人に話す:自分の気持ちを言葉にして、誰かに聞いてもらうだけで気持ちが軽くなることがあります。

・自分を責めない:人間関係の問題が起きたとき、自分ばかりを責めず、客観的に状況を見つめる視点を持ちましょう。

自分の声を無視しない。それが第一歩。
病気の治療と同じくらい、「病気にならない日常を送ること」が大切です。
そのためには、自分の心と体の「微細な声」に気づき、寄り添ってあげること。

それはまるで、もう一人の自分と一緒に暮らしていくような生き方です。